イベント紹介1/26「TWIN」@高田馬場JET ROBOT & 主催者インタビュー

 

 

「イベントをやるので取材してください!」と

私がポエトリーを始めたころからの旧知の詩人から声がかかった。

女性2人の共催イベントだそうだ。

 

1/26に開催の「TWIN」を主催する元ヤマサキ深ふゆ、八潮のお二人にお話を伺った。

 

 

 

UPJ5三木(以下「三」):さて、今回は1/26に高田馬場JET ROBOTにて「TWINというイベントを開催される、元ヤマサキ深ふさんと八潮さんにインタビューしますー八潮さんとは完全に初めまして、ですよね?

 

八潮(以下「八」):ですね、よろしくおねがいいたしますー

 

よろしくですで、深ふゆちゃんとは結構長い付き合いだよね

 

元ヤマサキ深ふゆ(以下「元」)」:長いですよね()

 

三:今回このイベントを教えてくれたのは深ふゆちゃんで、取材してくださいって声かけてくれて。

 

元:ですね。

 

今回はどういったいきさつでこのイベントを?

 

元:前から2人でイベントをやろうとは思ってて・・・なかなか具体的にならなかったんですけど、今回はトントン拍子に会場も決まったりして・・・

 

だいぶ寝かせたよね()

 

お、じゃあお二人の付き合いも結構長いんだ?

 

そう、もう56年・・・

 

それくらいかなあ?

 

もともとは彼女が声優をやっていて

 

ほうほう

 

で私はずっとポエトリーをやってきて。存在は元々から知っててお互い・・・というか普通に友達で。共通の友人がいて。

 

表現の話は最初あんまりしてこなかったんだけど、いつのまにかそういう話もするようになって・・・今回ライブでやる予定の朗読劇の話が出て、いつかやろうって。でもライブでやるか、何か録音して UP するのか、どういった形式で発表するかも決まらないまま、いつか、いつか・・・って感じで()もういかんせん形にしようと。どうせならライブという形だったら目標にもなっていいかなって

 

で、せっつかれて()私が10代のときにかいた小説の一部分をやろうとしていて・・・

 

おー、作品もずいぶん寝かせたんだね!

 

:10代のころのものを今更やるってのもちょっと恥ずかしかったり・・・あと誰かとこういった形でやったことがなかったり、私にできるのかなって思ってたんだけど八潮さんが引っ張ってくれたというか、背中を押してくれて

 

そうだったんだ。八潮さんは声優さん、声の表現の活動などはいつごろからされていらっしゃるんですか?

 

表に出たものだと10年くらい前になるんですよ。所属していた事務所が持っていたコミュニテ FM の枠に出ていたりしていました。音楽をやりたいっていう気持ちがあったんだけどあまり自由に活動をさせてもらえなくて、一旦は事務所をやめて音楽活動に転向しました、2010年くらいに。で、昨年まではユニットを組んで音楽活動をしていたんですが解散して、表現からは数ヶ月離れていたんだけど・・・結局逃れられないというか()表現したいなと。せっかく専門教育を受けたんだからもう一回声の表現をやってみようかな?と思って9月からツイキャスを始めてみて。

 

うんうん

 

私としてはただツイキャスする人であるつもりが意外とライブに復帰するのが早かっ()名義も前とは変えて、当初は事務所にいたことも伏せてツイキャスをやっていたんですが、持ってるものは全部出したほうがいいなあと思って今は公表しています。

 

そうだったんですね!

 

お互い歴は長いけど表に出てこなかったコンビかも

 

声優っていうとわかりやすいところだとアニメとか、一般的なイメージだと思うんですけど、私はラジオとか PC のソフトとか・・・

 

:PC のソフト?

 

英語の教材で、かわいい女の子が出てくるやつで・・・その辺の縁でちょっとアニメにも出たり

 

へー!

 

でも BS のアニメだったりで、観る人も限られてて。あまり表に出ず事務所にいる時期を過ごしてしまい、音楽をやるために辞めて・・・

 

一旦空白があって、ツイキャス、そしてライブをまたやることに、という感じですね。

 

そうです。

 

深ふゆちゃんは?いつごろからポエトリーを始めたの?今まで聞いたことなかったね

 

:2001年の法政大学で開催された「詩のボクシング」で松永天馬さんと決勝で対戦して・・・

 

おー知らなかった!

 

ただそのあと数年空白があって・・・本格的にまたオープンマイクやスラムなどに参加するようになったのは2009年くらいからで

 

お、結構空いたんだ

 

SSWS とか YSWS とか・・・2011年頃にはイベントのゲストなどにもいくつか呼んでもらって。それからは継続してやってます。

 

うんうん。その、詩のボクシングの後、再開するまで結構期間が空いたけど、その間はやってみようかなとかは思わなかった?

 

やりたいけど・・・みたいな感じですごい悩んでて。いろいろが落ち着いたのが2009年頃で

 

そうだったんだ。その間も詩は書いたりはしてた

 

してましたし、また詩のボクシングのようなものに出たいなあとは思ってました。

 

その頃はまだ出会ってないよね私たち。私たちが始めて会ったのは吉岡あしゅりんん主催の「朗読バー」というオープンマイクイベントで・・・

 

ですよね。

 

でも今まであんまりお互いそういう今までの話をしたことってなかったよね。

 

ですよね、現場で自分の活動歴について話すことって意外とないですよね・・・昨年長野の詩人 GOKU さんが JET POET に来ていて・・・その前に GOKU さんは文学極道のツイキャスに参加されてて、その翌週にJET POET のゲストに出ると知って。JET POET はそれまで一度行ったことがあったんですけど圧倒されちゃってそれからは行けてなかったんですけど、その機会にまた行ってみたら、主催の ZULU(鶴山欣也)さんに10月ゲスト出てよ、って言われて。

 

おお、急展開!

 

で、別件で 12 月に ZULU さんとお話したときに、まだ会場は決まっていないんだけどイベントをやろうと思ってるという話もしてみたら、じゃあ JET ROBOT(JET POETの会場)でやればいいじゃん!て。

 

おー、ZULU さんからだったんだ。で、会場も決まって。

 

胎動で気になっていた AIM.さんにもお願いして、プレゼントのお菓子なども用意することになって。

 

なかなかないよね、お土産つき。いいね・・・ってことは12月からすごい急展開で話が進んだんだね。

 

そうなんですよ!最初はこじんまりと・・・もっと小さいところでひっそりとみたい

 

それがトントン拍子に()いいと思います。勢いがついたときは行ったほうがいいよ。

 

あ、あとこれぜひ載せてほしいんですけど、今回、詩人の白島真さんとツイキャスでコラボした作品を、八潮さんとやろうと思ってて。For season」という作品です。

 

おー、白島さん、Twitter で存じ上げてます。遠方の方だよね。ほんと今、ネットのおかげで地域同士のつながりも自由だよね、いいなあ新しいなあ。ツイキャスか・・・

 

私も八潮さんもツイキャスで世界が拡がったという感じで

 

私はそういったものに疎くてよくわかってない感あるんですが、やってる人、表現ジャンル問わず多いなってイメージ

 

そうですね。ニコ生とかより配信するのが楽で。スマホがあればできる。

 

そうこのあいだ深ふゆちゃんが年越しでやってたツイキャスのオープンマイクにコラボ参加をしたんだけど、すっごい簡単で、これでみんな聴けちゃってるのって

 

世界とも繋がれてしまう。

 

文学極道のツイキャスで、フランス在住の日本の詩人さんいていらっしゃったり

 

へーフランスすごいね

 

あ、三木さんフランス 5 月行くじゃないですか

 

:あ、はい。そっかじゃあ向こうで友達になった人ともツイキャスでコラボとかもできちゃうかもってことだ。夢があるね。5 年前10 年前には簡単には出来なかったものが今、特殊な技能がなくても誰でも手軽にできちゃう。

 

年越しのツイキャスオープンマイクをやった理由が、東京はオープンマイクのイベントはいっぱいあるじゃないですか。でも地方に行くとあんまりない。どうにかして声に出して、詩じゃなくてもいいから自分の思っていることを言えて楽しいと思える時間を共有できないかなって。

 

そういう媒体としては、もってこいだよね。

 

元:家の中で一人で年越しをしているような人も楽しく参加できるような

 

いいよね、負担もないし

 

ほんと、通信費くらいで

 

ネットでの映像や音声の配信、とかってポエトリー界隈は若干遅れを取っている部分はあるなって思ってて、音楽の方とかに比べると。ちょっと二の足を踏んできたのかなって。もちろんやってる人はやってるんだけど

 

ツイキャスは顔出しをせずに音声だけの配信も出来るのも利点なので、もっと活用してもいいですよね。顔出ししたくない、普段ライブをやらないような方も利用できる。

 

そっかそっか。もっと拡げていけたら面白いよね。

 

そうですね。ツイキャスはあくまでも手段で、これをきっかけに声の表現を楽しむ人が増えてくれたらいいなって。八潮さんもツイキャスがなかったらまた活動を再開はしなかったかもしれないし

 

そうですね。ツイキャスは思ったより自分を解体する作業に結びついたというか・・・自分の中を覗き込んでいく作業で、あまりにもそれが凄くて。文学極道のツイキャスでそれを強く感じたというか。

 

三::解体より深く己を見つめるような・・・

 

あと、詩人同士が情報交換する場って意外とないじゃないですか。自分がどうやって、どういうときに書いているとか・・・イベントとかで会ってても、話する時間があまりなかったり。終電が・・・とか()三木さんともこういった話したことないですよね

 

そうだよね。インタビューをするといつも思うんだけど、付き合いは長いはずの人の、えー知らなかった!そうだったの?みたいな新たな情報の多さ()

 

元::作品の発表だけではなくコミュニケーションツールとしても使える媒体でもあるのはツイキャスのいいところだと思います。

 

と、さてイベントのお話に戻りますが・・・お二人でコラボとかもするのかな

 

私、八潮さん、それぞれ個人の時間もコラボの時間を交互に設けています。途中からでも楽しんでいただけるような構成にしました。

 

そうなんだ。八潮さんも JET ROBOT へはもう行きました?

 

はい、JET POET のほうにも 2 回参加して

 

そうだったんだ。すごく雰囲気がいいところだよね。そういえば、このイベントは今後も定期・不定期で続けていくの?

 

私は音楽でのライブはやってきてるんだけど、詩のイベントをやるというのは初めてなので、とりあえずやってみて後はゆっくり考えよう、みたいな感じです。

 

朗読自体はツイキャスと最近参加したオープンマイクくらいなんだもんね。そう考えるとチャレンジング。

 

だから全然掴めてなくて・・・やってみなければわからないというか

 

でも、音楽の方では主催をやっていらっしゃったから安心して任せている感じです()

 

得意なところは引き取って・・・フライヤーは私が、深ふゆさんが連絡を、みたいな

 

うまく分担が出来てるんだね。二人での共催である強みだね。

・・・!そういえばもともと八潮さんが、声優さんをやりたいと思ったきっかけをまだ聞いてなかった。聞きたい。

 

違う人を演じたかった、特に男の子をやりたかったんですよ。声優って職業を意識しだしたのは小学校高学年くらいで、大学に入って単位の取得が落ち着いてから養成所に入ったんですけど、女性の低い声はあまり需要がないと言われてしまい・・・だからラジオも高い声を出してやってて。高い声も出るけど、キャラクターを安定させるためにブースの中でコスプレしてやったりしてました()普段出してる声ではない部分を鍛えられた。需要がないとは言われていても、でも低い声の良い声優さんもいるよなあ・・・と。なのでツイキャスでは低めの声をメインに中性的な部分を出していこうかと思ったんですが、需要は意外と、大人っぽい、色っぽい声に票が集まる感じです。

 

おー、セクシーな。

 

今まで使ってこなかった声だし、自分の中にもその要素がない分、意外だなって思いました。

 

思ってもみない反応があったと。具体的にこれを観て男の子をやってみたい!とか思った作品はありましたかアニメとか。

 

「幽☆遊☆白書」ですね

 

三:☆遊☆白書」!!ふふふ、同世代ですね。

 

:その前から「この人このアニメにも出てる」とかエンディングのクレジットとか注目しだしていたんですけど、幽☆遊☆白書でそれがドーン()緒方恵美さんになりたかったという感じです、最初は。

 

:そうだったんだ

 

 

インタビューなのに逆に聞いちゃうんですけど、三木さんは朗読をやる上でテーマとかってありますか・・・たとえば私は詩をお芝居にしたいっていうのはテーマにあって

 

あー。最近深ふゆちゃんのステージ特にそれを感じる。

 

三木さんにもそういった大事にしているものがあれば・・・

 

んーなんだろう・・・音楽的でありたいとは。聴いてて音として楽しんでもらえるもの。言葉だから意味は入ってくるけど、単純に聴けるもの・・・ってあんまり深くは考えてない()楽しく、楽しければいい。

 

:楽しいのが一番大事なことですよね。

 

私は元々演劇部に入ってて役者になりたいと思っていた時期もあって、ポエトリーだと全部ひっくるめて自分が書いたものができるっていうのが良くて

 

そうだね。演劇だと脚本を書く人がいて、演出をつける人がいて、役者さんがいて、基本皆で作るものだけど、ポエトリーは全部自分でやらなくちゃいけないというか、やれる。好きに出来るよね。

 

それって、自分がやってきたことが無駄じゃなかったなって思える瞬間で

 

大事なことだね

 

その頃に・・・椎名林檎がデビューして当時自作自演屋をやっていたのでそれに背中を押され()

 

林檎詩人、林檎好き多いね詩人林檎部作れるくらいだ()

 

深ふゆちゃんが椎名林檎を出してくるとは意外だね

 

ね、その感じはなかったなあ

 

:同世代なので衝撃を受けて、影響されまくったものをたくさん書いていました()

 

今あんなふうになるとは思わなかったよね、当時を考えるとさ。

 

あ、そういえばその頃に詩人の広瀬犬山猫さんにも会ってますね。

 

あーそっか、詩のボクシング。彼とは古い知り合いで 10 代の頃、一緒に作品を書いたり見せたりしてたんだけど、彼はその頃からリーディングをやり始めて、私はそっちにはいかなくて

 

やらなかった理由とかはありますか?

 

なんだろう・・・恥ずかしかった、照れくさかった。あの時代、詩をやってるっていうのは今よりなんていうか肩身が狭いようなダサいような・・・言葉の表現と音楽の世界とかももっと隔たりがあってさ。

 

:SSWS あたりから、ジャンルを超えていいものはいいよね、みたいな感じになってきたような

 

そうなんだ。SSWS はあとあとすごいことになるラッパーさんとかもたくさん出ていたらしいよね。

 

ジャンルといえば、話は飛ぶんですけど文学極道のツイキャスが昨年の 6 月から始まって、そこから活字の方面の詩人さんとの付き合いが増えたんですけど、活字の詩と、朗読詩の隔たり、みたいなものもいまだあるのかなって思うことはあります。

 

あー・・・わりと昔から言われていることだよね。きっとだいぶその垣根はなくなっては来ているんだろうけど。このあいだ開催されてインタビューもさせてもらった「IN言語http://ur2.link/Icbaみたいに、詩の投稿サイトから交流が始まって実際に集まってライブイベントをやる、とか新しい流れも出てきている気がするよ。もっともっと行き来があったら面白くなりそう。

 

そうですね。

 

お二人は、このイベントの後のご予定は?


直近は 2月17日の「Poetry Lab0.と、25 日に西荻窪アロハロコカフェさんに出ます。詳細は後日告知します。

 

八潮さんは

 

私は Youtube に音声作品を UP したり、CD を作る感じです。

 

おお、では製作に入っていく感じですね。よいねー楽しみ!

 

さて最後に、イベント開催にむけて、意気込みなどをお聞きしようかな?

 

何回か音楽系のイベントはやってきたんだけど、当時はライブに対して萎縮してしまっていたというか、考えすぎてしまっていたところがあって、もっと心がオープンな状態で読みたいなって思っています。

 

いいね。深ふゆちゃんは?

 

単純に来ていただいた方に「来てよかった」と言って貰えるものにしたいですね。そのために出来ることを全部したいなって。

 

楽しさを前面に出せたら、楽しいのって絶対に伝わると思うので。

 

楽しいって大事!観にいくの楽しみにしてます。





「TWIN」

2018.1.26(Fri)
19:30 open 20:00 start
¥2,000+1d.

@高田馬場 JET ROBOT

出演: 
 元ヤマサキ深ふゆhttps://twitter.com/9clematis1

八潮


・先着7名様(ご予約優先)にAIM.(よしざき しげる) 氏のケーキプレゼントあり。




1人では出来なかったことを、2人でやる。
2人の表現者が背中を押しあってスタートするこのイベントを祝福したい。
手を取り合う事の意味がそこにはある。
彼女たちが踏み出す一歩が楽しみだ。


(インタビュー協力:元ヤマサキ深ふゆ、八潮      編集等:UPJ5三木)