蛇口 インタビュー & イベント紹介 11/26(日)「銀河鉄道の昼」「ことばしーれ最終回」


詩人は基本的に変人ばかりだ、と私は思っている。概ね一般的にもそう思われているだろう。

突き抜けている人というのはどういった集団にも必ずいるもので、筆者はその突き抜けた変人、かつ才能・経験豊かな大先輩に話を聞きに行ってきた。
予想はしていたが、話の4割程はとても記事に使えないような爆弾トークであり、いざ文字起こし、これは大変だと編集を始め…
そして出来上がったのがこの記事なのだが、これでも本当に皆様にお届けしていいのかまだドキドキしている。
朗読詩人「蛇口」17年の軌跡、衝撃のインタビュー&明日26日のイベント紹介である。
(ああ、偉い人とかに怒られませんように)


蛇口(以下「蛇」):熊谷まで取材しにきてもらっちゃって、すいません。

三木(以下「三」):いえいえ全然!ちょうどほんとに、いわゆるベテランと呼ばれるような、活動歴の長い方のお話をそろそろお聞きしたかったので、むしろありがとうございます。

蛇:でもギュっとすると実は全然なんだよね

三:ギュっと、圧縮すると。

蛇:うん。2006年なんて入院してて病院と自宅療養だったし。

三:なるほど。蛇口さんがポエトリーリーディングを始められたのはいつになりますか?

蛇:2000年の夏からだね。

三:おお!17年前!

蛇:あ、小夜とかも同じくらいなんだよ。プロフィールで偶然読んだらそう書いてあった。

三:小夜さん!そうなんだ。UPJ5もお手伝いしてくださったり、PSJでもご一緒したりしたんですよ。…では2000年の夏、どういった経緯でポエトリーを始められたんですか?

蛇:簡単に…簡単に細かく話すと

三:ありがたいです(笑)

蛇:あのころは少しポエトリーブームというか、TVでオープンマイクの特集があったりして偶然2回くらい観て

三:2000年頃ってそうだったみたいですね。雑誌とかにも出てたらしい。

蛇:で、その当時は広告の会社でコピ ーライターをやってたんだけど
会社の同僚にたまたま誘われて行ったのが一番最初。当日そいつが行けなくなっちゃって一人で行ったんだけど、どうせなら読んでみようかな、と。書いてみて。
今思うと16分くらいの長いテキストで。

三:長い!

蛇:さいとういんこさんとだれかもう一人が、渋谷のカレー屋さんでやってたイベント。

三:カレー屋さん!

蛇:最初、そんなに面白くなかったから、本当はもうそれで終わってたと思うんだけど
最後の30分くらいのときにカワグチタケシさんが、当時作っていたポエトリーカレンダートウキョウを配りにきててさ

三:おお、カワグチさん

蛇:最後に宣伝だけに来たなんていけ好かねーななんて思ったんだけど(笑)広告業界って忙しいじゃ ない?

三 :ですよね、忙しいの代表格、みたいな。

蛇:それがたまたま19時くらいに仕事が終わったときがあって、それでそのポエトリーカレンダートウキョウを見たら、ちょうどオージャスラウンジのオープンマイクの日だったんだ。

三:オージャス!もちろん行ったことはないのですがよくお話はうかがってます。ポエトリーイベント、一回行って、気にはなっていたってことかな?

蛇:いや、単純に時間あるから、みたいな感じだったと思う。
それでさ、会場に行ったら本当はもう開店してなきゃいけない時間なのにまだ閉まってて店の前で待ってて。そのとき俺ともう一人、前衛舞踏でもやってそうなおっさんがいて「前衛舞踏やってる人ですか?」ってきいたら「やってない」って素っ気なく言われて

三:聞いちゃったんだ、うける

蛇:それがジュテーム北村だったんだよね。

三:ひゃー!!なんですかそのドラマチックな出会い。

蛇:日本にはいないタイプの男だよね。パリとかに行けばああゆうおっさんいそうだけど。
その日のオージャスは、石渡紀美とか村田活彦とか新納君とかも来てて、すごく楽しかったんだよね。MIMIさんが司会してて。だんなさんは今下北でライブバーをやってるよ。

三:という17年前のスタートだったんですね。

蛇:そう。さっき名前を挙げた彼らも後で聞くと割と同時期に始めてるんだよね。
で、その日に、炎氷っていう朗読してる人に、イベントをやるから出ない?と誘われたから、出たい!と言って。一個しかテキストがないからそのために書いて。でそのイ ベントでまた誘ってもらってベンズカフェに行ったり。イベントに合わせてその都度書いた感じ。なんちゃって、な感じだったんだよ。

三:なるほど。イベント決まったからそのために書く、という感じで。

蛇:ああ、その夏、桑原滝弥にも出会っていて。イベントで俺が偉そうに「君いいねー」とか言ったら、業界の偉い人だと思われて「ありがとうございます!」って(笑)

三:最初の年に、今ベテランとか重鎮とか言われちゃうようなポジションの方にばーっと出会ってるんですね。

蛇:そうだね。桑原滝弥とは初日から意気投合して最初はノリで「兄弟と呼び合おうぜ!」なんて言い合って、今もそうだもんね。

三:その仲が17年も続いてるっていうのが、すごいなあ。


三:コピーライタ ーをしていらっしゃったとおっしゃってましたが…

蛇:やっぱりその辺は、朗読に影響を与えていると思う。
文章を書いている事、っていう点じゃなくて。

三:と言いますと?

蛇:コピーライターとして超一流だったわけじゃないから、個人の突き詰めた表現力を発揮できるわけじゃないじゃない。よく社長に言われたのが「発想はおもしろいけど老若男女に受けるものじゃない」って。広告がポジだったら 朗読はネガ、みたいな意識はあった。

三:広告のお仕事で出来ない表現を朗読で、と。

蛇:そうだね。だから、SSWSでラッパーの子にも言われたけど「ドープ」さみたいなものがあったと思う。広告ではポップで明るいようなことをやらなければいけないから。
広告で、朗読でやれるよう なことを出来ていたら、朗読はやってないね。

三:なるほど。…そして、それからはイベントに次々呼ばれて

蛇:でも、朗読との幸福な蜜月期間っていうのは2年くらいで終わるんだよね。

三:蜜月(笑)そうなんですか?なぜに。

蛇:簡単に言うと、ある女性と付き合っていたんだけど、ある詩人が彼女を猛烈に愛してしまって、それももっとも恋のライバルにしたくないような男で…

三:取り合った、と。

蛇:いや、取り合ったというか…ここ厳密に書いてほしいんだけど

三:はい、書きますよ(笑)

蛇:取り合ったというより、手を出してこられたことにダメージをくらって、色々妄想しちゃって自分の穴に落ちた。自滅した。で、入院することになって、退院してリハビリしてる間に その2人はくっついちゃったりして。

三:なるほど。これ書けないかも…なるべく伏せて書きますね。がんばります。

蛇:朗読をやめると彼が憎くなる、だからやめないって所がある。でもそのあとにも一緒にイベントやったりしてるんだよね。偉いって言われたよ(笑)恋愛とそれは別かな、って。

三:なんか詩人っぽいエピソードというか…すごいね

蛇:あのときああ言っていれば、とか色々後悔している事が今でも俺の芯になっている。かっこつけたくない、踏み込んで言いたいことを言う、という。

三:エピソードがアツすぎるんですが、やばいなあこれ、どうやって書けばいいんだろ(笑)あとで考えます。

蛇:退院してからもなんだかんだ1年くらい病気をこじらせた。覚せい剤やって 抜け出す人と同じくらい大変だったよ。

三:うんうん

蛇:病気になる前に…2001年にジュテーム北村をイベントに呼んで。経験豊富なハギー・イルファーンさんも入れて。知ってる?彼、カオリンタウミと喧嘩したりしたんだよ。

三:なんですかその情報(笑)

蛇:その日のイベント、130人来たんだよ。入れない人も出たくらい。その話をオージャスラウンジの土屋さんが聞いて、うちでやってほしかった!と。それで「鉄腕ポエム」というイベントは始まった。そしたらオージャスが閉まっちゃって。当時俺はハイになっていて2002年のイベントのときは直前に入院しててみんな連絡取れなくなって心配かけた。

三:音信不通的な。

蛇:急遽、桑原滝弥が司会をしてくれて。
大阪でも上田假奈代さんとか呼んでイベントしたんだけどそんときもおかしくなっちゃって、2日間イベントをしたけど俺は出れなくって。あ、あと話が前後するけど新宿ロフトプラスワンで初めてやったときは最初は男だけの祭典にしようと思っていたんだけど、偶然新宿で稀月真皓に会ってお茶をしてその話をしていたら、稀月さんが出たいという顔をしてて、つい「出る?」って聞いちゃって「はい!」と。今まで見た中で彼女のいちばんいい笑顔だった。後で桑原滝弥には、女の笑顔で軌道修正しやがって、みたいな事言われたよ(笑)

三:いっやー、めっちゃ「詩人」っぽいエピソード満載じゃないですか!とくに色恋沙汰とか。ないですよ多分最近そんな泥沼系みたいな。私が鈍感なだけかもしれないですが (笑)

蛇:それは、俺が全員の女に手を出しているからかもしれないよ…

三:あはは、意外と裏で…みたいな(笑)

蛇:まあでも、あの頃の「初期衝動」みたいなのは、あって。俺は色々単細胞で粘り気がない。それが俺の詩の限界でもある。さっぱりしてるというか…おっとりしてる。

三:私は蛇口さんて、品がある声の人だなあって。なんかこう、宣告みたいなことに適しているというか。この声で「もうだめです」とか「終了です」とか言われたらもうそうなるしかない、みたいな。伝わりにくいですねすみません。

蛇:広告の仕事でプレゼンに行ったときとか、アイデアを話すんだけど自分で話してて熱くなって涙が出そうになって、終わるとわーっと拍手が起こって。…でも実際にはコンペ で落ちる、みたいな(笑)

三:あはは

蛇:そういえば、ちょうどポエトリーに飽きてきた頃2003年に馬野ミキに出会った。
彼のパフォーマンスは見られなかったんだけど、色々コメントをするコーナーがあって
俺が「女性の詩はつまらない!男の詩はかっこつけ方に色々あるけど、女の詩は一緒だ」みたいなすごい失礼なことを言っちゃったんだけど、そのあとトイレから帰ってきたときに馬野ミキが「さっきの面白かった!」と言ってきて、付き合いが始まった。

三:そんな出会いだったんですね!2003年かあ。

蛇:2004年鉄腕ポエムを新宿ロフトプラスワンでやって…2005年に体調がまた悪くなって冬に2回目の入院をして、そのあと長いリハビリ期間を経て2008年から「 蛇口」になって。

三:そっか!途中からですもんね、お名前が蛇口さんになったの。

蛇:そう。当時の医者が、創作と朗読は脳を覚醒させるからよくないと禁止して。
でも誘われるとやりたいんだよ。そういうことやんないと生きてるのつまらないから。それで蛇口という名前になった。親にネットで検索されてもばれないように。
2008年夏、復帰のイベントは桑原滝弥が組んでくれた。同じころに新納君も動いてくれていたんだけどそっちは実現しなかった。

三:なるほどそういう経緯で。ちなみになんで「蛇口」にしたんですか?

蛇:字面が面白いし。ひねれば出る、閉めれば何にも出ない、というところが俺らしいなあと。

三:人の呼称として「蛇口」ってセレクト、センスいいなって ずっと思ってました。そっか。復帰するために。桑原さんの計らいで復帰を。

蛇:桑原滝弥と馬野ミキはずっと友達だね。

三:男の友情アツいですね。

蛇:その2008年のイベントのときは、終わってからわざわざ熊谷まで桑原滝弥が送ってくれたんだ。

三:おー

蛇:あ、すごい印象的な思い出があって。あるとき3人で新宿を歩いていたんだよ。俺はそのときハイというか躁で、道行くカップルに大声で「とっととラブホテル行け!」とか怒って叫んでて、そしたらすかさず桑原滝弥に「おれそういうのだいっきらいなんだよ!」って怒られて(笑)

三:ひゃー(笑)

蛇:それから移動して、俺が暑くなって上着を脱いで腕にひっかかって、それを西武新宿の人通りの多い中、人の頭の上で 振り回して、怒鳴っていたというか。路上ポエムみたいに何か叫んでいた。そしたら桑原が冷静に俺の肩を叩いて「うんうん」みたいな。それで俺は落ち着いて。で後ろを見たら馬野ミキがこうやって指をならして首を回して…なんて言えばいいのかな

三:スウィングしてた、みたいな。ノッていたというか。

蛇:俺の波動でエンジンがかかってしまったのかもしれない。あと別の時、ある詩人達が恋愛トラブルになっていて、当事者ではないんだけど女性の煮え切らなさに馬野ミキが怒って、女は出てっちゃってそれを追いかけない男に今度は俺がキレて、とか。

三:いわゆる一般の人が想像する「詩人」っぽい世界ですね。今は…そう考えるとドライというか大人というか。…まあそういうの活動の妨げになります からね(笑)
2008年に復活されて、その後は順調に?

蛇:うん、落ち着いてる。「横なぐりの成長痛」でまたハイになっちゃうんじゃないかって心配はされるけど(笑)2回目に入院したときは、新宿ゴールデン街で役者とかプロデューサーとかと仲良くしてもらって、俺たちでなんかやろうよ!て脚本書いてこれからいくぞ!ってときにハイになりすぎて入院して、流れちゃったんだよ。どんどんハイになっちゃうんだよね。アメリカのワシントンD.C.に住んでる妹がいて甥っ子がいるんだけど、彼が生まれてから体調悪くなってないんだ。甥っ子の前で悪くなってるの見せたくないなあって思っている。

三:うんうん。そして現在…さっきも話に出たけど今一番力を入れて準備してるのがひとり芝居「横なぐりの成長痛」(ブログhttp://yokonaguri.seesaa.net/)ですよね?これはどういう経緯でやろうと?

蛇:昔、ゴールデンフィッシュサーカスていうイベントがあって、例の130人来たやつ
第二段をハギーさんがやろうっていって、当日ふたを開けてみたら客が2人しかいなくて
客として来ていた若者2人に無理やりやらせたんだよ。

三:あ!それが もり くん!

蛇:そう。彼はそれに感謝してくれていて、気持ち悪いくらい俺を慕ってくれてる(笑)
あと、映像担当は飯田華子ちゃん。この舞台の柱となる「トーテムポール」という作品を見せたら食いついてくれて。その前一緒にやった漫才や映像も面白いって言ってくれた。
音楽担当のペヨー太くんも俺を絶賛してくれて…なんだか新興宗教かなって。冗談だけど。
もりくんの朗読は肉体性がある。俺は淡々 といくけど彼は技巧派というか。
もりくんのその肉体性を借りてなんかやりたいなーと。

三:開催は来年3月ですよね。

蛇:そう。また直前にここで告知させてください。

三:喜んで(笑)

蛇:最近さ、まめにいいね!とかをしようと思って
直前にDMとか送ってさ…

三:あはは、まあ、だいじですよ。

蛇:本当は縁もゆかりもない人が観に来てくれるのがいいんだけどね。

三:理想ではありますね。

蛇:予告編の動画も作ります。皆さんに胸騒ぎな状態になっていただければ。

三:さてさて、で、今週末の予定ですが…まずはお昼、馬野ミキさん主催の「銀河鉄道の昼」

蛇:そう。桑原滝弥も出る。

三:夜は蛇口さんご自身が主催してる「ことばしーれ」最終回。これは開催日は 合わせたの?

蛇:いや、ほんと偶然。

三:そうなんだ。蛇口さんは馬野さんのイベントにでられたことは数多あると思うのですが

蛇:数多あるね

三:ですよね。蛇口さんから見た、馬野さんの企画の魅力などを、お聞きしたいです。

蛇:意図して練り上げてやってるんだけど、当日信用してほっといてくれる所があって。
今回は「東京荒野」11号掲載される「何度でも愛」ていう俺の作品から抜粋して朗読するつもりです。あとは今週書いた新作と。いいねが一個しかつかなかったやつ(笑)

三:そういうの気にする人なんですね!

蛇:するよ!見た?

三:まだ拝見してないです。

蛇:「クーラーボックス推し」っていう

三:??クーラーボックスおし??わかんない

蛇:ほら「 箱推し」ってあるじゃん

三:あー!!その「推し」ですね!

蛇:48も46も俺たちが磔にしている…みたいな
座間の事件とかの。

三:ああ、なるほど…

蛇:これは来年のPSJで読んで0点をもらおうかと…

三:0点はね、さすがに出ませんよ!わたし1点はもらったけど(笑)

蛇:1点!?なら0点つけろよってね!

三:いやいやいや、嫌です。ほしいです。

蛇:銀河鉄道の昼の会場の高円寺彦六は土日の昼は東京鼠という喫茶をやっていてカレーが美味しくてとてもくつろげるんだよ。
出演者も毎回こだわりのラインナップだしぜひ遊びに来てください。来月は同期の小夜が出演します(笑)

三:で、夜はご自身のオープンマイク「ことばしーれ」…今回で終了なんですね 、何故に?「横なぐりの成長痛」に専念されるから?

蛇:そういうわけでもないな。やめるというか休止だね。ちょうど店の都合などもあって。不定期開催にしようかなと。

三:いいですね。定期開催なんだかんだしんどいですよねー。ちょうどそういうタイミングだったんですね。
さて、終盤になってきましたが、蛇口さんがポエトリーに17年関わってきて、今思うこと、聞かせてください。

蛇:飽きたときに馬野ミキやもりくんに出会ったり、なんだかんだ人の出入りがあって健全だなあと。あと、詩はなかなかメジャーにならないなあ、と思う。
わーそのフレーズは今聞きたくない!みたいなのが人によっては詩だったりするじゃん。

三:その感覚すごくわかる。

蛇:でも最果タヒさんとか…

三:ああ、ルミネのCM!

蛇:そう。残るんだよね。あとはさ、ラッパーよりメジャーになりたい。

三:出た!アツい!

蛇:刺激したいよね。ラッパーの瞬発力に、詩人はパンチラインで勝たないと。それが詩人の生命線だからね。俺は熊谷のヒップホップシーンでは有名なんだよ。

三:唐突!

蛇:ラグーンていうクラブに3回出てるし熊谷のサイファーにも参加したことある。

三:ラッパーサイドでもポエトリーに興味をもってくれている人今多いですよ。UPJ5が配信をやらせてもらってるモグレコさんもヒップホップのレーベルだけど、ポエトリーに興味もってくださって協力してくださってたり

蛇:UPJ5のときの志人さん、かっこよかったよね。俺がSSWSでベスト4とったとき、KEN THE 390 とか出ててさ・・・

三:ひゃーやっぱりSSWSすごいっすね。だってMC漢も出てたとか…

蛇:環ロイ、COMA-CHI、小林大吾…すごい才能あるなって思ったのはメテオ。メテオは「ラッパーは詩人に負けちゃだめだ、でもTHE POPはかっこよかった」って言ってくれて。あ、俺そのときTHE POPって名前で出てたんだよ。

三:POP(笑)というか、COMA-CHI出てたとか!フィメールのめっちゃすごい人じゃないですか!!

蛇:COMA-CHIには熊谷のイベントで再会したんだよ。「あー!」て声かけてくれて、おお覚えてるんだ!と思ったら、死紺亭柳竹と間違えられていた。

三:まじっすか。

蛇:今からでもそっちのシーンも行けそうだよね?

三:あたし?いやいやいや。ときどきラップをやる詩人、というポジションがいいです・・・

蛇:観たよ動画

三:ひゃあ、旦那が日本語ラップオタクなのでつられて聴くようになって…韻を踏むこと自体への興味も非常にあるので、はい…

蛇:ラップってさ、いっぱい韻を踏まなくちゃいけないんだよね?最後のほうだけ踏めばいいんだと思ってたら

三:いや、そんなことないのでは?まったく踏まない人もいるし人それぞれですよ、あんまり詳しくなくて恐縮なんですが…

蛇:ラップはさ、市民権を得ているよね。CMでパロディーにされたり。

三:そうですね。

蛇:若者の心を掴んでいるからね。

三:若者の心!(笑)

蛇:ジャパニーズドリーム、金と名声を得る、みたいな。朗読そういうのないもんね。

三:まあ…ないですね。蛇口さんは、SSWSを経験してる立場として「表現で競い合う」ということについてどうお考えですか?なかには嫌う人もいたりするわけで…

蛇:嫌う人は頑ななんじゃないかな?単純に、ゲームだからさ。PSJみたいに客席からまったくアトランダムに審査するっていうのはおもしろいし、SSWSみたいに専門的な 人が審査するってのも、またおもしろいし。…俺は結構戦いたい。

三:おおっ!「俺は結構戦いたい」!!すごくいい!!

蛇:負けるのも好きなんだよね。戦わないと負けられないし。

三:なんというかこう…そのスタンスて難しくて、これは私を含めですが、戦う意思をこう堂々と肯定する言葉を蛇口さんから聞けて、心強い人もいるかもしれないな。

蛇:そうなの?まあ死にたいと戦いたいは一緒だし

三:ひゃ~、なんかすごいパンチライン出た!

蛇:結局葛藤だもん。…横なぐりの成長通もある意味負け戦だと思う。お客さん入らなかったらとか

三:いやいやいや私結構入ると思うんですよ!告知期間も長くて、認知もされてるし!
…なんだろう、闘志とか、戦うであるとか、そういうのに対するスタンスどうしたらいいのというかそういうことを考えている層というのは多分いて

蛇:ジャッジっていう点だと、仕事でさ、社長にチェックもらう、代理店行く、とかだめなことなんて日常で。クライアントがOKしてくれるかとかも。日々が戦いというか。

三:わたしも会社員だったので…感覚わかりますよ。

蛇:ひとつの締め切りが終われば次が…じゃん。常に。俺はスラムとかエントリーしてる時点でわくわくしてるけどね。…そういえばUPJはやるの?

三:ん?次ですか?はい、来年秋か再来年春か、みたいな時期的なとこで悩んではいますが、やります。

蛇:お、そうなんだ!

三:はい、最初からいんこさんや馬野さんに継続を前提としてやらせてくださいとお話させて頂いてまし て…

蛇:そうだったんだ。無料で日比谷野音とかでイベントをやってみたいよ!シャンパンを客席にかけるくらいの大はしゃぎをしたいんだよ!

三:ヤバイ!!(笑)楽しい!!こんなのは詩じゃない!とか言われちゃう(笑)

蛇:そうなの?

三:あれは詩じゃない!あんなの詩人じゃない!みたいなの、たまにありません?

蛇:そういうのどうでもいいと思うよ。ピアソラだってタンゴじゃないと言われてたんだし、蜷川実花だって写真の常識じゃありえないことをやってるみたいだし。

三:蛇口さんにとってポエトリーリーディングって、なんですか?

蛇:ポエトリー…詩の朗読…詩の朗読のほうがしっくりくるな。
えーと詩の朗読は「詩の朗読と言い切っちゃう前提で、そうでないものを 紛れ込ませて
お客様といっしょに楽しめる事」と…そう書いて。

三:は、はい!(メモを取りながらぶつぶつ復唱してみる)

蛇:だから、なんか堅苦しい詩には近づかないようにしている。



2017.11.26(日)


「銀河鉄道の昼」

http://blog.livedoor.jp/poetryplanet-ginga/


@高円寺 大陸バー彦六 東京鼠

http://www.ukuleleafternoon.com/hiko6/


open13:00 start13:30

1,200+order


桑原滝弥:朗読

shijinrui.blogspot.jp/?m=1


中村アリー:うた、ギター

https://twitter.com/sg0aly 


蛇口:朗読

https://twitter.com/kotobaaka 


馬野ミキ:うた、ギター

https://twitter.com/mikiyamato73



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2017.11.26(日)


オープンマイク「ことばし〜れ」最終回

@新宿ゴールデン街GARDEN

https://twitter.com/garden_golden


19時オープン19時半スタート

22時半過ぎまで


5百円+1D


MC:蛇口+山田広野


1回の持ち時間5分前後

朗読、弾き語り、ラップ、一人芝居、ダンス他

エントリー人数次第で2巡目~有り

フード持ち込み自由

観覧の方大歓迎




2時間近くに及んだインタビューを終え身支度をしているときに彼はポツリと「俺も結構言われたよ、あんなの詩じゃないって」と言った。
その言葉は筆者に向けられたのか、はたまた自身に向けられたものか未だにわからないままである。
彼はドープそのものであった。
そして最近見た詩人の中で一番楽しそうだった。
「終始笑顔の絶えないインタビューだった」
と書いてくれと言われたが、言われなくてもちゃんと本当にそうなって、良かった。

(インタビュー:蛇口、UPJ5三木/ 編集:UPJ5三木)